娘と二人で、ガーラ湯沢へ日帰りスキーに行ってきた。
娘はその前々週、妻と一緒に保育園時代のお友達家族(複数)と一緒にスキー旅行に行っているので、今シーズン二回目である。
一方の私は、たぶん、25年ぶりのスキーだった。
親の仕事の関係で、中学時代まで転校を何度も経験していた。体育でスキーを行う中学校に転校したのは13歳の時だ。周りは物心つく前からスキーをやっているわけで、そういうレベルの同級生と同じ内容の授業を、毎週毎週受けなければならないのは、はっきり言って苦痛以外の何物でもなかった。
それでもまあ、高校卒業までの毎シーズン無理矢理にでも滑らされていれば、さすがにある程度は滑れるようにはなる。とはいえ、スキーが苦痛だったことには全く変わりはなかった。高校時代、仲のいい友人たちと休日に滑りに行くような時は授業のようなプレッシャーはなかったが、逆に友人たちが私に気を遣って中級者向けコースでばかり滑るのが申し訳なくて、やっぱり心の底から楽しむことができるものではなかった。
そんなことがあったもので、去年、今年とスキー旅行の誘いを受けても固辞していた。滑れないことはないと思うが、でもやっぱり、好きではないから。
それが急にガーラに行くことになったのは、スキー旅行から帰ってきた娘が、今度はパパも行こうね、行こうねとしきりと言うからだった。何度も言われているうちに段々自分の中でこだわっている部分が段々どうでも良くなってきて、つい、じゃあ次は一緒に行こう、と言ってしまったのだ。
そこから娘と二人でガーラに行くことになったのは、なんというか、勢いでだ。
実際行ってみて、最初の一本はさすがにうまく滑れなかったが、二本目くらいからは段々感覚が戻ってきた。まあ、娘と一緒なので初心者コースしか滑っていないので滑りやすかったのもあるが、なんというか、あんなに嫌いだったスキーなのに、ちょっと楽しかったのだ。
行く前から、もしかしたら楽しめるかも、という予感は何となくあったのだが、本当に自分がスキーを楽しんでいることに気がついて、やっぱりものすごく意外だった。あんなに嫌なスポーツだったのに。
きっと、娘が生まれなかったら、妻が勧めてくれなかったら、二度と行かなかったと思う。
この数年間、何度も何度も思わされてきたけれど、ほんとうに人生って、思いがけないほど簡単に変わるものなのだと思う。



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