2011/06/15

マウンテンバイク。

三歳の誕生日に母方の祖父から買ってもらった自転車を、娘はずっと大事に乗ってきていた。一年半くらい前に補助輪が外れ、急に自転車で遠くに行くことが楽しくなって、一緒にサイクリングに行ったり、買い物に行ったり、ずいぶんあちこち乗ってきたと思う。

長く乗れるよう、最初から大きめの自転車を選んで買ってあった。それでも娘はどんどん成長していくわけで、去年の夏くらいにはサドルとハンドルを目一杯上げても、もうずいぶん窮屈そうな感じになっていた。
同じ学年の背の高いお友達の中にはインチの大きい自転車に乗り換える子もぼちぼち出てきていて、娘なりに色々思うところはあったのだと思う。それでも、「おじいちゃんに買ってもらったやつだから」といって、ずっと大事に大事に乗っていた。

先日、その自転車に乗って二人で買い物に行ったとき、ペダルを漕ぐ娘の膝がハンドルに当たっているのに気がついた。足が長いのはいいことだが(妻によると、四十センチほど身長差のある娘と私の膝の位置は既にほぼ同じなんだそうだ)、さすがにこれ以上この自転車に乗り続けるのには無理がある。
妻とも相談し、自転車を買い替えることにした。新しいのにしよう、と言った時に(今までの自転車も大事だ、という思いがあるからか前面に大喜びの感情を出したりはしないのだが)、娘がどんなにわくわくしているかが、言葉にしなくても嫌というほど伝わってきた。口にしなかっただけで、ずっと我慢していたんだね。

一緒に自転車屋さんに見に行って、目ぼしいのに当たりをつけた。「女の子っぽいのはいや、かっこいいのがいい」という娘の強い希望で、子供用のマウンテンバイクに。ファンシーさのかけらもないかっこいいデザインに、憧れの変速ギア。加えて、ミヤタのアメリカンイーグルという車種だったのだが、その名前がまたかっこうよくて気に入ったらしい。

例によって大きめのサイズの購入となったので、乗りこなせるか心配だったのだが、数分勝手がわからずふらふらしたもののすぐに慣れ、ギアチェンジも何度か教えたらスムースにこなせるようになってしまった。そのまま、今度も買ってくれた祖父母の家までみんなで自転車でサイクリング。これまでだったら押して上がらなければいけなかった坂道も漕いで上れるようになり、楽しくて仕方がないのが後ろから見ているだけで嫌というほどにわかる。祖父母からもかっこいいかっこいいと褒めてもらって、ものすごく嬉しそうだった。

またいつか、その自転車でさえ君には小さくなってしまう日がくるんだろうけれど、それまでは精いっぱい楽しもう。私が普通に漕ぐスピードにもしっかりついてこれるようになったし、これまでは近場しかいっていなかったサイクリングも、この夏はもう少し本格的に楽しめそうだね。

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